不運な借金と努力の賜物

たまたま会社の取引先に伺ったとことで、高校のころに仲の良かった友だちが勤めており、数年ぶりに遭遇しました。顔を会わせるのが成人式以来になるので、学生の雰囲気はすっかり抜けて、サラリーマン然とした大人になっていました。

 

せっかくの機会だからと、週末に近くで食事をすることになり、居酒屋へ行きました。そこで初めて聞いた彼の苦労話に、とても驚きました。

 

彼は東京の大学を卒業後に大学院に進学しましたが、それから間もなくして父親が脳梗塞で倒れたそうです。幸いなことに命は取り留めていまも存命されていますが、右半身が麻痺してしまい、介護が必要な状態になったそうです。

 

彼のお父さんは仕事を続けることができなくなり退職を余儀なくされました。また実家も、リハビリを兼ねて少しでも父親の外出が楽になるようにと、バリアフリーに改築したそうです。その時の保険などもありましたが、一連の出来事で500万円ほどの借金を抱えたそうです。

 

私立の大学院に進んだ彼は中退せざるを得なく、突然のことで東京から実家に戻ってきましたが地元の就職事情は厳しく、働き先もなかなか見つからなかったそうです。母親はパートをしながらお父さんの介護をして、彼は日夜問わずバイトをして2年で借金を完済したそうです。それから再度、正社員としてを探していまの会社に入ったとのことでした。

 

借金当時は相当大変だったそうですが、その時と比べるといまの会社勤めはたいした苦にはならないと言っていました。きっと私が毎月お給料前に悩む程度とは比べ物にならない苦労をしていたんじゃないかと思います。不運としか言いようがありませんが、彼がしっかりと家庭や借金の困難を乗り越えられてよかったです。